2009年6月25日木曜日

ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム

少子高齢化社会について情報が欲しくなり、内閣府政策統括官(共生社会生活担当)少子化対策Webサイトを色々と見ていたのだけれど、そこで、「ゼロから考える少子化対策プロジェクトチーム」の存在を知った。

平成21年1月20日(金)に発足したプロジェクトである。約半年の活動期間を経て、平成21年6月23日(火)に提言がまとめられた。その提言がこちら。リンク先はpdfです。時間のある方は読んでみて、考えてみてください。

今回のエントリーでは提言の内容ではなく、各会合の議事録について触れてみたい。

会合・会議の結果と言うものは「取りまとめ」「概要」などの名前として、簡単にまとめられ報告されることが多いよね。でも実際は、1時間から2時間という長い時間をかけて、専門家の方々の議論が交わされているのだ。個人的にはまとめられた結果よりも、会議のプロセス、議論の中身が知りたいんだよね。ずっとそう思ってた。


で、この会合は、その中身を公開しているんです。
自分の欲しかった記録が残っていて、読んでいて感動しちゃった。




こんなの議事録じゃねーよ、ただ録音してた内容を文字に起こしただけじゃねーか、と思う人もいるかもしれない。誰が何をしゃべったのか、口調までそのまま書かれているから。

個人的にはね、「何も加工していない生のデータ」だからこそ良いんだと思うのよ。

専門家の方々が現場で感じておられる様々な問題や熱い思い、それらを臨場感たっぷりに読み取ることができる。「まとめ」の資料ではでてこないリアルな現場を知ることができる。大切な情報を言葉の端々から感じ取ることができる。

参加者が持ってる暗黙知が、会合と言う場を通して発言され(すなわち形式知になり)、他の参加者と共有され、また新たな知識が生まれる。まさにナレッジマネジメントの「場」としての記録。
このような形での記録を、もっともっと公開してほしいし、多くの人に読んで欲しい。

ものすごくいい話がたくさんあるよ。
先生達も悩まれてるし、国も色々頑張ってるし、ああもうホント宝の山だよこの議事録。

頑張れ日本。

※ナレッジマネジメントについては、「知識創造企業」を読んでおくことをお勧めします。
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梅本 勝博

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