2009年7月14日火曜日

資格に否定的な上司

ちょっとした昔話

失われた10年と呼ばれる厳しい時代に経済学部を卒業した自分は、IT企業に就職した。
(おぼろげな記憶によると、会社のPCはWindows NT4.0。自宅のPCはWindows98だった)
会社の新人研修で初めてプログラム(C言語)に触れ、情報処理の楽しさを知ったのだ。

今の新社会人から見たら驚くよね。中学生でも自分のPCを当たり前のように持ってるからさ。
でも、そういう時代だったと思ってくれ。パソコン通信、ニフティサーブ、2ちゃんねる創生期、googleは未だ無い、と言えばわかってもらえるだろうか。

社会人になって半年くらいはブラインドタッチができたかどうか、C言語のポインタのポインタあたりになると理解してるんだかどうだか怪しい、そんな頃だったと思う。
「コンピュータについてもっともっと知らないといけないな」と身をもって感じていた頃に、情報処理技術者試験の存在を知ったんだ。その時は今の「基本情報」が「情報処理2種」という名称だった。受験動機は、とにかく自分に自信が欲しかったから。今まで資格なんて何も持っていないこともあり、合格した自分のことを考えるとドキドキしたもんだった。


で、会社のメンツが揃った酒の席で、先輩がみんなの前で、自分が情報処理の勉強をしていることを公表した。
「kazのやつ、情報処理試験の勉強してるんすよ」
ちょっと照れ臭いと同時に、努力してますよアピールになったかもしれないという期待があってヘラヘラ笑った。


その直後、社長の次に年齢の高い40代後半の男性上司が発した言葉。
「ハァ?資格とか欲しがるやつに限って仕事できねーんだよな。意味ねーよ、資格なんか」


気難しい人だなあ、とは思っていたけれど、この言葉を聞いた時は流石に驚いたと同時に色々な思いがわき上がってきた。
  • 今まで資格にこだわったことがなかったので、資格に否定的な意見があるということを考えもせず、欲しい人が頑張って取るものだとしか思っていなかった
  • 資格って意味無いの?俺のやってることって無駄なの?
  • 頑張ってる新人に対して上司が言う言葉だろうか
  • 単純に俺が嫌われてる話か?普段交流ない人なので良くわからん

今の時代でも、こんな上司は存在するのかなあ。
もしこのBlogの読者で、同じような先輩や上司がいて戸惑っている、または試験に合格できずにあきらめかけている人がいたら、こう声をかけたい。


「絶対に役に立つから、頑張って勉強して合格するべき。自分を信じろ」


こんな自分でも30過ぎにはアプリケーションエンジニアやプロジェクトマネージャには合格できてるんだ。諦めないで続けていれば、結果は出せるさ。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

考え方は人それぞれです。
それともただの自慢話ですか?

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