2009年10月31日土曜日

ざっくり再現 事例4 その2

昨日のエントリーに引き続き、本日も事例4になります。

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第1問(配点40点)
 D社の平成20年度の財務諸表を用いて経営分析を行い、この企業の財務上の長所・短所のうち重要と思われるものを3つ取り上げ、その各々について、長所・短所の根拠を最も的確に示す経営指標を1つだけあげて、その名称を(a)欄に示し、経営指標値を計算(小数第3位を四捨五入すること)して(b)欄に示した上で、その長所・短所が生じた原因をD社のこれまでの経営状況に照らして(c)欄に60字以内で説明せよ。

売上高営業利益率 8.48%
長所は、同業他社と比べて収益性が高い点である。原因は、高い技術力、高品質に定評があること、アジア諸国の売上増加である。

有形固定資産回転率 2.65回
短所は、同業他社と比べて有形固定資産の効率性が低い点である。原因は、中古不動産の買い増し、本社社屋の老朽化である。

負債比率 74.08%
短所は、同業他社と比べて負債比率が高く、安全性が低い点である。原因は、借入金に依存した財務体質である。

考え:
財務諸表を分析する前に、1ページしかない与件文を探る。まず、原因ありき。
  • 「日本製の高品質・高機能が消費者に支持」「アジア諸国でも順調に売り上げを伸ばしている」「中古不動産を買い増し」「本社社屋の一部は老朽化」
たいした情報が見つからない。

同業他社と比較する視点からB/Sを見てみる。
現金・預金はある。売上債権はあまり変わらず。棚卸資産は少ない。土地と建物・機械装置は差が大きいので、必ず使おう。負債の差が大きいのでこれも使えそうだ。P/L見ても利息払いのせいで営業外費用が大きくなってるな。よしよし。純資産はあまり変わらず。

P/Lを見てみる。パッと見てわかるのは、営業外費用が大きいことと、特別利益、特別損失が無いことくらい。あとは計算結果を比較しないとわからなそうだ。

ここまでの情報を元に、「収益性」「効率性」「安全性」の切り口から解答を考える。

売上は好調っぽいので、収益性の高さが長所だな。「売上高総利益率」「売上高営業利益率」「売上高経常利益率」あたりをザッと計算して、同業他社と一番差が大きい「売上高営業利益率」を解答とした。

効率性ということで、定番の「売上債権回転率」「棚卸資産回転率」を算出してみた。同業他社とそれほど差がない。なので「有形固定資産回転率」で決まり。

安全性に指標を何にするかでかなり迷った。原因は、借入金が高く安全性が低い、支払利息で収益性を圧迫していることだ。当座比率は支払い能力を指摘したい時に使うので違う。固定比率の値は悪いけど、借入金の指摘には弱い。自己資本比率の値も悪いけど、純資本の値そのものは同業他社とあまり変わらない。なのでストレートに借入金や利払いを指摘する負債比率に決定した。

ここタイミングで時計をみると16時20分。時間かけすぎたか?あと40分しかない。このペースだと全部は解けないだろこれ。どうしようどうしよう。とにかくやるしかない。

第2問(配点20点)
 近年の経済のグローバル化に伴って経営環境は不確実性を増している。D社の平成20年度の期首の投下総資本は4,907百万円であり、それに対する平成20年度の総資本営業利益率は9.7%であった。平成21年度の総資本営業利益率は前年並みになるか、もしくは景気が減速すれば-2.5%になると予想され、それぞれの状況が生起する確率は1/2と想定される。負債の平均資本コスト(負債総額に占める利益の割合)を4.9%とし、支払利息以外の営業外損益および特別損益はゼロと仮定して、次の設問に答えよ。

(設問1)
 本社(土地及び建物)を売却しない場合、平成21年度の税引前自己資本利益率の期待値を求めよ(計算結果は%で解答し、小数第3位を四捨五入すること)。

ちくしょー!日本語がわかりにくいんだよ!条件を箇条書きにしてくれよ!
景気が減速すると-2.5%になるから9.7%-2.5%で7.2%ね。フムフム…

(7.2%ではなくて、-2.5%をそのまま使うみたいですね。問題を読み間違えたことに気付かず、これ以降は1点にもならない無駄な時間を過ごすこととなりました。お疲れ様です。)

(設問2)
 本社(土地及び建物)を売却した場合、18億円のキャッシュフローが得られる。これを全額負債の返済に充当することを検討している。この場合、景気変動による税引前自己資本利益率のバラツキがどのように変化するかを100字以内で説明せよ。

自己資本利益率を分解した式を思い出した。

自己資本利益率 = (純利益/売上高) * (売上高/総資産) * (総資産/自己資本)

お、思い出しただけさ。。。
こいつを使いこなすだけの思考は持ち合わせちゃいないんだぜ・・・

とにかく、考えてみる。
  • 土地売却と負債返済により、固定費が減る。負債も減る。総資産も減る。
  • 負債が減るということは営業外損益が減るので純利益は改善される。
  • 売上高そのものは景気変動により変化する。影響を受ける純利益も変化する。
  • 総資産は固定費減、負債減により小さくなる。
  • 自己資本は変わらない。
結局、バラツキはどーなるんだよ!(逆切れ

やはり期待値の偏差とか計算して解答を書くべきなのか?でも、もう時間が無いぞ。とにかく何か書かないと!

最終的には
  • 借入金返済により利息支払いが減るので、返済前より利益が増えるようになる。
  • 自己資本そのものは変わらない。
  • よって税引前自己資本利益率のバラツキは拡大する。
こんな感じで、めちゃくちゃなことを書いた気がする。景気変動関係ないし。

(続く)

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後日談:
負債比率の計算方法を(負債/総資産)と間違って憶えていました。(負債/自己資本)だったようですね。有形固定資産回転率の計算でも、「その他有形固定資産」を加算し忘れました。頼みの綱の経営分析でもミス連発です。。。

2009年10月30日金曜日

ざっくり再現 事例4 その1

昨日のエントリーに引き続き、本日は事例4になります。

事例1~3は試験終了までに多少の時間が余ったので、問題用紙に自分がどんな解答をしたのか簡単なメモを残すことができました。しかし、事例4に限っては時間が足りず、十分なメモを残すことができませんでした。

そのため趣向を変えて、自分がパニックになった様子をざっくり再現してみようかと。
何の役に立つかわかりませんが、記録を残しておきます。

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最後の事例4が始まろうとしている。

事例1~3は過去問を中心に勉強した成果が出たのか、自分なりに良い感触を掴んでいた。ここまで大きく外した事例は無いと思われる。タイムマネジメントも上手く行ってる。事例4もオーソドックスな問題が出れば、なんとか60点キープできるかも!

問題用紙と解答用紙が配られた。解答用紙が少し透けてみえる。第1問目は例年通り、問題のある経営指標を3つ選ばせ、指標名、指標値、原因を書かせる問題のようだ。よーしよしよしよし!特訓の成果が出せそうだ!後は定番の情報関連の問題と、キャッシュフロー計算、CVP分析、DCF法で基本的な問題が出れば、もしかしていけるんじゃないの?気合入ってきたぞ!

短くベルが鳴り、試験監督から「始めてください」と合図がある。
勢いよく問題用紙をめくる受験生たち。

事例文は過去問と同じく1ページのみ。財務諸表を見てみよう。自社と同業他社を比較するパターンだ。B/SとP/Lの他には別表で減価償却累計額と従業員数があるのみ。かなりシンプルな問題なんじゃねーのコレ。

突然、教室のドアが開き、試験官が飛び込んできた。
「問題文に訂正があります。」
おいおい、何だよ、
「5ページの第3問の5行目、「国定費」とあるのは「固定費」の間違いです。繰り返します・・・」
どんな間違いだよ。問題作成は秘密主義が原則だから、チェックする機能って組み込まれてないのか?なんて余計なことを考えてる場合じゃなかった。問題に戻ろう。

第1問は経営分析だな。フンフン。
む、ちょっと待てよ。「長所・短所のうち重要なもの」と書いてあるぞ。定番通りかと思ったら、少し捻ってきたよ。長所も探すとなると時間がかかりそうだな。配点は40点!高いな。でも経営分析さえバッチリ押さえれば足切りにならないということね。次を見てみよう。

第2問、問題文が長いよ!ごちゃごちゃ数字が書いてあって、わかりにくそうだ。
「期首の投下総資本」「総資本営業利益率」「負債の平均資本コスト」
なんだか聞きなれない用語が並ぶ。
設問1は「税引き前自己資本利益率の期待値を求めよ」とある。計算間違えなければ、なんとかなるかも。
設問2は「景気変動による税引き前自己資本利益率のバラツキがどのように変化するか100文字以内で説明せよ」とある。
バラツキが変化?なんだこれ。設問1で期待値を出すから、設問2では偏差を使えってことか?解答は「XXな理由から、バラツキは収束(または拡散)する」とでも書けばいいのか?よくわかんねーなコレ。

第3問は、CVP分析だ。どれどれ。
設問1の「経常利益ベースの損益分岐点」って何だ?過去問で定番だった「売上高=売上高*変動費率+固定費+営業利益」の方程式を解かせる問題とは少し違うみたいだ。
設問2「営業レバレッジ」って何だ?借入金をテコにする財務レバレッジとは違うよな。どういう意味だ?営業をテコにする?全然わかんねー。捨て問なのかな。

第4問の設問1、為替予約だとう!スピテキの最後の方にあったやつか!ちゃんと勉強しておけばよかったああああ!設問2はオプション。プットの図式しか憶えてねーよ・・・

うわー!もう問題終わりかよ!部分点が狙える情報に関する問題がないよ!
今回の事例4で部分点が狙える記述問題ってあるか?オプションの説明くらいだ。経営分析で40点が取れたとしても、計算問題を間違えたら60点いかないだろコレ。

だ、大ピンチじゃん・・・

(続く)

2009年10月29日木曜日

ざっくり再現 事例3

昨日のエントリーに引き続き、本日は事例3になります。

第1問(配点10点)
 低迷する木製家具業界にあって、C社は安定的な業績を維持している。その考えられる理由を120字以内で述べよ。

考え:
環境分析能力を問う問題。強みと機会に注目する。
  • 消費者に対する提案型営業で売り上げ好調なインテリア用品・生活用品を扱う小売店が販売先の80%を占めること
  • 消費者ニーズに対応した企画から品質の高い製品製造までを一貫して行う生産体制があること

第2問(配点40点)
 C社では、経営上大きな問題となっている過大な製品在庫および製品の欠品について改善を検討している。次の設問に答えよ。

(設問1)
 過大な製品在庫と製品の欠品が生じている理由を100字以内で述べよ。

考え:
問題分析能力が問われている。「過大な製品在庫と製品の欠品が生じている。それはなぜか」を探っていけばよい。
  • 生産計画の立案・管理が甘い
  • ロット数を現場が決めている。月予測販売数を考慮していない

(設問2)
 製品在庫問題を解決するために、生産面で必要な対策を120字以内で述べよ。

考え:
改善提案能力が問われている。「製品在庫問題が起きている。それはなぜか」と原因を考えた後で、「するとどうすればよいか」を考えればよい。
製品在庫問題の原因を与件から探すと
  • 翌月の販売予想数量を参考に、翌月の生産品目、生産順が決められている
  • 生産計画作成後の営業部門との定期的な情報交換は行われていない
  • 生産ロットサイズは部品機械加工工程の稼働率を優先して決定している。月販売予測数量は考慮していない
  • 作業指示は着手日を計画して指示するのみ。
これらを改善すればよい。
  • 生産品目、生産順は翌月の販売予想数量だけで決めない。
  • 生産計画作成後も営業部門と頻繁に情報交換を行う
  • 製版会議、生産計画を考慮してロットサイズを決める
  • 着手日だけでなく完了日も設定するなど、生産計画を管理する

第3問(配点40点)
 C社では、大手インテリア用品小売チェーンからOEM製品の取引要請があり、共同で製品化を進めようとしている。

 (設問1)
 大手インテリア用品小売チェーンとのOEM製品取引は、C社にとってどのようなメリットがあるのかについて80字以内で述べよ。

考え:
80字と文字数が少ないので解答の記述には注意しよう。一般的知識からOEM受託側のメリットを書くのではなく、与件に注目しよう。すると
  • 先方から製品アイデアの提供を受けて
  • 近年の低迷する木製家具業界にあって
を見つけることができる。これをOEM受託の視点で素直にまとめてみた
  • 製品アイデアの提供を受けることができ、製品開発・製造に注力できる。
  • 木製家具業界の業績が低迷する中、OEM受託により受注、売上が安定する。

(設問2)
 C社のOEM事業推進において考えられる課題とその対応策について120字以内で述べよ。

考え:
解答の書き方は「課題は~である。対応策は~である。」で行こう。
課題とは、将来的に発生する問題点である。
まず、「OEMを受託し、事業を進める。するとどうなるか」という思考で影響分析する。ここで浮かんだ問題点を課題として記述すればよい。
その次に、「すると、どうすればよいか」を考え、対応策として記述しよう。

現状を把握しておく
  • C社も自社ブランド製品を積極的に開発している
  • 営業部門と製造部門の連携が不十分
  • 製造体制が混乱している。過大な製品在庫、欠品問題は経営課題。
  • 見込み生産方式である。
OEM受託に対して考慮する点
  • 経営資源を割り当てる必要がある。
  • 自社ブランドの育成に影響がでる
  • 製造体制が更に混乱するのではないか
  • 欠品によりOEM契約が解除される確率は不明
  • 受注生産で一括納品である。従来と異なる。
  • 受注後の納期の解答が求められる。
ここから考えられる課題は
  • 自社ブランド製品の開発力が落ちる
  • 生産工程において、生産の不安定さが増す
これに対する改善策は
  • 自社ブランド開発とOEM受託の両方に対応した社内体制の再構築
  • 生産に関する情報・計画の厳格な管理

第4問(配点10点)
 C社の自社製品は見込生産であり、現在製品化を進めようとしているOEM製品は受注生産で対応する予定である。C社の見込生産と受注生産の違いを、重視すべき情報と管理ポイントの視点から80字以内で述べよ

考え:
かなり迷った問題である。
まず、考えの方向性を決める。
  • 「C社の」と記載があることから、一般論ではなく与件からの引用が必要になるのだろう。与件から該当箇所を拾い出して、違いを抽出しよう。
  • 違いを抽出するためには、必要な情報と、その情報をのように管理すべきか、を考えよう。
与件から、見込み生産と受注生産に関する箇所を拾い上げる
見込み生産:
  • 小売店からの注文に関しては、その当日に製品を出荷する
  • 部品機械加工の一部と販売数量の少ない製品によっては完成品までを外注工場に依存
  • 生産体制には色々と問題あり
受注生産: (最終段落に記載がある)
  • 受注生産で一括納品する方向であり
  • 受注後の納期回答が求められる
以上のことから、
  • 見込み生産に必要な情報は、在庫情報、社内の生産情報、外注の生産・管理情報である。管理のポイントは過剰在庫、欠品を出さないように定期的、かつ厳密に生産計画を管理すること
  • 受注生産に必要な情報は、受注情報、納期に関する生産日程情報であり、管理のポイントは、生産現場と情報を密にすること、生産工程での遅れを出さないこと
これを80字でまとめた。
  • 見込み生産は在庫情報と社内・外注の生産・管理情報を重視し、生産計画を厳格に管理する。
  • 受注生産は受注・生産日程情報を重視し、生産が正確に行われるよう管理する。

2009年10月28日水曜日

ざっくり再現 事例2

昨日のエントリーに引き続き、本日は事例2になります。

第1問(配点20点)
 ショッピングセンター内の2つの競合店に対してB社の強みを活かした差別化戦略は、具体的にはどのようなものか。80字以内で2つ答えよ。

考え:
競合店の特徴を与件から探すと第4段落に見つけることができる。。
  • ショッピングセンターは郊外にある。大型小売業がディベロッパー
  • 一つは大手チェーンのスポーツ用品店。各種スポーツのプロ志向の需要にも応える品揃え
  • 若者向けスポーツカジュアルのファッションに重点を置いた品揃え。
差別化なので、極端な考え方をすれば競合店と逆のことをやればよい。
  • プロ志向相手には、扱うスポーツの種類を絞る。具体的にはX市で人気の高まりつつあるフットサルやジョギング。そして初心者の需要に応える品揃えと情報提供、顧客対応
  • 若者へのファッション重視相手には、顧客層を絞らずに子供から高齢者までをターゲットとする。サイズや機能性など緻密な品揃えを行う

後日談:
戦略立案能力(するとどうすればよいか)が問われているのかと思い解答を考えたが、今現在、改めて題意を考えると勘違いをしている気がする。2つの競合店、それぞれに対する差別化を考えたが、どうもズレている。「ショッピングセンター内の2つの競合店」をひっくるめて1つとして考え、B社の強み(1.地域との関係の深さ、2.緻密な商品供給とサービス)から答えるべき、つまり、環境分析能力が問われていたのだろう。失敗したなあ。


第2問(配点10点)
 B社が需要拡大のために、これからターゲットとすべき顧客層とはどのようなものか。30字以内で2つ答えよ。

考え:
需要拡大という面からシンプルに考えた
  • 大学生を中心に人気の高まりつつあるフットサル競技者
  • 社会人や高齢者を中心としたジョギング、ウォーキング競技者


第3問(配点40点)
 B社は顧客の拡大と自社へのロイヤルティ(愛顧)を高めるために、新しい事業を考えている。どのような事業が考えられるか。

考え:
受験生によって提案する事業そのものは多様だろう。重要なのは「顧客の拡大」「自社へのロイヤルティ(愛顧)を高める」の2点を満たした記述を行うことが必要条件だと思われる。

「顧客の拡大」を念頭に、与件から使えそうな箇所を探す。
  • 地域の学校や団体、観光客の数も多い、都心部と直結したX駅、駅ビル、大学のサークル、草野球やママさんバレー、事務局、フットサル人気、ウォーキング、ジョギングする人の増加、ランナーたちのグループ作り、ランナーたちの悩み、
色々とみつかる。最終段落に、子供は増えない、野球人口減少、高齢者増加などの補足がある。

「自社へのロイヤルティ(愛顧)を高める」を念頭に、与件から使えそうな箇所を探す。ロイヤリティを高めるには、関係性を深めて囲い込むことだろう。
  • ボランティアの事務局、ミニコミ誌、ホームページ、ランナーたちのグループ作り、町おこし
これらから設問1と設問2を考えよう

(設問1)
 B社は自社だけで行えるサービス事業を考えている。それはどのようなものか、120字以内で答えよ。

考え:
ウォーキング関連は設問2の銭湯との共同事業で使おう。そう考え、ここでは
  • 人気の高まりつつあるフットサル競技者をターゲットに
  • リーグの事務局の運営、ミニコミ誌発行、ホームページや掲示板で情報の提供・共有
  • ネットを使うことで都心部競技者もリーグに呼び込める
こんな感じでまとめた。

(設問2)
 B社は商店街の裏通りにある銭湯との共同事業を考えている。どのようなサービス事業が考えられるか、120字以内で答えよ。

考え:
  • 増加しつつあるランナーをターゲットに
  • ロッカー、ウェア、シャワーのレンタル。若者はシャワーを使い、高齢者メインの銭湯は混雑解消。
  • B社と銭湯、共通ポイント制度の導入
  • グループ作り掲示板設置と語らいの場の提供
盛りだくさんに詰め込んでみた。ポイント制度は与件に無いし余計だったかも。


第4問(配点30点)
 B社はインターネットを使って、自社のPRだけではなく、地域内外の人々と何らかのコミュニケーションを図ろうとしている。それはどのようなものが考えられるか、150字以内で答えよ。

考え:
「自社のPRだけではなく」と言えば、地域(城下町として栄えてきたX市)のことでしょうね。で、「地域内外の人々」といえば、「観光客」「市民と全国から参加するランナーたち」が該当するのでしょう。ということで考えをまとめていくと
  • X市の歴史や文化、町おこし企画である市民マラソンに協賛し、インターネットを使って紹介する。
  • 市民マラソンは「健康」と「観光」の融合がテーマである。これにより、スポーツの価値が高まる。(B社からすれば商品価値も高まると言えよう)
  • また、観光客の増加(顧客の拡大)、地域との関係性が深まる(ロイヤリティが高まる)ことが期待できる。
こんな感じになりました。

2009年10月27日火曜日

ざっくり再現 事例1

2次試験を事例別にざっくりと振り返りたい。

再現答案を作るわけではないけれど、事例文を見て、何を・どのように考えたかを記しておくことには意味があるだろう。

ということで、さっそく事例Ⅰから。ちょっと長くなりそうです。

手順は、
  1. まず問題文を読む。「出題趣旨=問われる能力」を大まかに決める。例えば、環境分析能力が問われてる、など。問題文からまだ見ていない与件文を何となくイメージしておく。
  2. 次に事例文を読む。
  3. 問題文と事例文を往復しつつ、第1問から第5問まで順番に解答を記述していく。
といったごく普通のパターン


第1問(配点20点)
 F社を買収する以前のA社、およびA社に買収される以前のF社は、それぞれW市周辺で有力な菓子メーカーであった。和菓子、洋菓子といった取扱商品に違いがあるものの、A社とF社の強みには、どのような違いがあると考えられるか。150字以内で述べよ。

考え:
 単純に「それぞれの強みは何か」が問われているのではない。「違い」が問われているので解答の書き方に注意する必要があるよね。ということに注意して与件を読む。

 F社に関する記述は7段落目のみ。強みは「菓子職人の技術がその評判を支え」以外見当たらない。「違い」を問うくらいだから、比較対象となるA社の職人技術は低いのかを与件から探してみる。そうすると、「社外の菓子職人やコンサルへの依頼」を見つけることができた。なので、A社に対するF社の強みは、菓子職人の技術力。

 今度はA社の強みを探す必要があるよね、ということで与件を見ると、F社の弱みを見つけることができる。売り上げの落ち込み、人員整理、後継者問題、事業継続断念など、経営陣の舵取りが甘い。反対にA社の社長は成長志向が強く、押せ押せドンドンで大都市進出売り上げ増加。なのでF社に対するA社の強みは、社長の経営戦略立案能力と事業推進力。

違いの本質は 経営陣主導の事業推進力 と 現場主導の事業推進力 ということなのだろう、と考えながらまとめた。


第2問(配点20点)
 金融機関の後押しがあったにもかかわらず、当初、A社社長は、F社を傘下に収めることに対して、積極的、前向きではなかった。その理由として、どのようなことが考えられるか。F社が直面していた財務上の問題以外で考えられる点について、100字以内で述べよ。

考え:
単純に考えると、「A社社長から見て、F社と一緒になったら嫌だよねー」という点を挙げればいい。
  • W市内で店舗が重複しているからカニバリゼーションが起きる。店舗整理するとなると人員削減も必要だし、従業員のモチベーションが下がるわ。
  • 合併するのだから、組織文化の親和性問題があるよね。F社は菓子職人の力が強い組織文化だと予想できる。A社は違うのでぶつかり合う可能性がある。
  • F社はW市内に店舗併設工場が2カ所ある。A社もW市内に工場を1つ持ってるし、生産体制を考え直さないといけないよね。
ということで、収益性、生産性、組織文化、3つの視点からまとめた。ちょっと変な切り口だなあ。


第3問(配点20点)
 A社がF社を傘下に収めた結果、買収されたF社の従業員に比べて、買収したA社の従業員のモラールが著しく低下してしまった。両社の人事構成を踏まえた上で、その理由について、100字以内で述べよ。

考え:
注意すべき点は
  • 「モラールが著しく下がったのは、買収した側のA社」、
  • 問題文にある「両社の人事構成を踏まえた上」
の2つ。

両社の人事構成を与件から探し、自分が注目した点は以下
  • F社の工場1つ閉鎖 F社の菓子職人をA社の向上に配置転換
  • 売り場の統合整理 最終的にA社とF社の従業員40名程度の人員整理
これらから最終的に解答に書いたことは
  • 買収した側のA社従業員まで人員整理の対象になっていること
  • 合併にあたり、A社従業員に対して動機付けが行われていない
  • 菓子職人の影響力が強かったF社の組織文化とA社の組織文化がマッチしていない


第4問(配点20点)
 A社社長は、生産体制を見直す際に、F社出身のベテランの洋菓子職人をA社工場の責任者に任命した。こうした施策を講じることによって、どのような成果や効果を期待したと考えられるか。100字以内で述べよ。

考え:
「期待される成果や効果」が問われている。与件文から、合併前にA社が困っていたことが書いてあったな、と思い出して探す。
  • 販売体制や生産体制の整備などで新たな対応が求められた。
  • 新作菓子を生み出す生産体制の整備が課題
  • 卓越した商品開発のノウハウが備わっていたわけではなかった
これらが、F社出身のベテランの洋菓子職人をA社工場の責任者にすることで解決できるのだと解答に書けばいい。


第5問(配点20点)
 現在、A社は、地元市場の不信と、景気低迷に伴う大都市圏事業の縮小といった厳しい経営状況に直面している。急速な業績回復が期待できない中で、短期的に売り上げを増進されるための具体的施策について、中小企業診断士として助言を求められた。どのような助言に行えばよいか、150字以内で述べよ。

考え:
「短期的に売り上げが増進させる」「具体的施策」がポイントなんだろうなあ。で、かつ人事組織に絡めて描く必要がある。
短期的に売り上げ、っていうくらいだから、物を売らないとね。と言う視点で与件から使えそうな部分を探す。W市店舗、大都市店舗、物産展、ネット販売。そして最終段落「大都市のデパート・スーパーに当初から投入していた商品の売り上げに支えられ」。これはW地区産の原材料+市場やし好の違いに考慮した創作菓子である。

ということで、具体的施策は「物産展を開催する。」に決定。
理由として
  • 過去に物産展の経験
  • 創作菓子が売れている
  • W地区特産品、生産農家の知名度
  • インターネットと連携して販売
  • イベントを通じて組織文化が形成される、従業員の士気が高まる
これらを付け加えてまとめた。

2009年10月25日日曜日

診断士2次試験を終えて

中小企業診断士2次試験を終えて、長らく封印していたお酒を飲んでいます。
半月以上は酒を断ち、朝型生活を心がけて勉強時間を増やしてきました。
お酒って、こんな味だったっけ。

結果はどうなるかわかりませんが、とにかく終わりました。

帰宅途中にケーキを買って、家族に感謝。ありがとう。

そして試験勉強中に、ずっと自分を支えてくれていたアトラスオオカブト君
2次試験と同じ日に、最後の一匹が天に召されました。
ガサゴソうるさくて怒った日もありましたね。ごめんね。本当にありがとう。

そしてブログを通じて多くの動機付けやアドバイスをくれた診断士の先生方、受験生のみんなにも感謝します。直接コメントを書き残すことはほとんどしませんでしたが、いつも見てました。


さて、肝心の試験ですが、
事例Ⅰ~Ⅲは過去問を通じた練習が効いたのか、予定通り解くことができました。
「過去問通りの事例Ⅳだったら合格しちゃうかも!」
なんて思ったのがそもそもの間違い。

ま、まるでわからねぇ・・・

とにかく、なんとか戦えるように、一生懸命過去問解いてきました。
野球で言うと130km/h台の直球ならなんとかヒットを打てるレベルになったつもりでしたけど、本番では変化球を織り交ぜる左の本格派だった、みたいな。

「難しい問題は、誰もが難しいんだ」
そんな言葉を思い出して、気張っては見ましたけれど。
計算問題はほぼ壊滅状態。
また1年勉強したとして、来年このレベルの問題が解けるのかと言われると自信が持てない。
そのくらいやられました。
年一回の試験でこれはきつい・・・

明日以降、また振り返りを書き込んでいきます。

2009年10月23日金曜日

最終調整

本日の学習も終了。学習に使える残り時間は明日の土曜日のみ。
ある程度は計画に沿って学習できたのかな。

2次試験学習として主にやったこと
  • 過去問は平成15~20年度の6年分を1回転。一部は2回転
  • 量をこなすよりも問題に対する考え方、プロセスに重点を置いてきた。
  • どんな問題がでるのか、何が問われるのか、問題そのものの分析と理解
  • 苦手の財務は2次に出る部分に絞って基本からやり直し

主に参考にした書籍
  • 事例攻略のセオリー平成21年度版 (H18-20の過去問解説)
  • 事例攻略のセオリー改訂新版 (H15-17の過去問解説)
  • 続・80分の真実 (H17の過去問解説、ライバルが書く答案の傾向)
  • 続々・80分の真実 (H18の過去問解説、ライバルが書く答案の傾向)
  • 2次試験クイックマスター応用編 (H18-20の過去問解説)
  • 苦手の財務は関連色々と
使用する文房具
  • Jet Stream (4色ボールペン+シャープペンシル)
  • ダイソーで買った蛍光ペン4色(強みと環境に線を引く自分なりのやり方)
  • 計算機 SHARP EL-N412K (使い慣れてきた)
  • 腕時計

明日(試験前日)のポイント
  • 全体的な見直し
  • 体調を崩さないこと。疲れを持ち越さないためにも軽く学習する感覚で過ごす。
  • 家族に感謝する気持ちをこめて、晩飯をつくる。適度にリラックスする。家族からパワーをもらう。
  • 試験本番への持ち物準備。忘れ物がないように。
  • 1次試験の勉強したノートなども軽く見直して、頑張ってきたね、あと少しだねと自信をつける

オリオン座流星群

ネットのニュースで
「オリオン座流星群が19日夜から23日未明にピークを迎える」
という記事を読んだ。

10月22日(水)の深夜、寝る前にベランダに出て空を見上げてみた。
いつもは星なんて見えない東京の夜空だけど、その日は雲も月明かりもなく、東の空にオリオン座がよく見えた。

嫁さんと二人、ベランダに椅子を並べて、星が流れるのを待つ。
流星群、なんていうくらいだからビュンビュンと大量の星が流れるのかと思ったけど全然そんなことはなかった。15分くらい待ったけど1つも流れないのだ。小さい星は流れてるのかもしれないけど、とにかく見えない。

だんだん寒くなってきた。部屋の中に帰りたくなる。

「東京じゃ流星群なんて見れないんじゃないの?」なんて話してたら
オリオン座の中心に位置する三ツ星の近くを、星が スーッ と流れた。
一等星のリゲルやベテルギウスと同じか、それ以上の明るさだったので直ぐにわかった。

人生で流れ星を見るのは2回目だ。
初めて見たのは小学生の頃に田舎の道を歩いていた時、偶然に見ることができたのだけれど、今日の流れ星を見るまで、当時見たそれが流れ星だったなんて確信がなかった。
だって見たことがなかったから。やはり流れ星だったんだ。

「『流れ星が消える前に願い事を3回唱えると願いが叶う』と言うけど、時間が短くて無理だよね。」
そう嫁さんに話すと
「金(カネ)、金(カネ)、金(カネ)」
と早口言葉が返ってきた。

お金持ちになれるといいですね。

2009年10月20日火曜日

本番のイメージトレーニング

自分のスケジュールの中で、最後の事例1集中対策が終わりました。
リラックスがてら、牛乳飲みながらブログ書いてます。好きなお酒は10月から飲んでない。

明日、水曜日に事例2、木曜日に事例3、金曜日は事例4と日替わりで過去問を見直して、土曜日は全体を通しての総復習。そして日曜日に本試験、といった予定です。


受験票に写真貼りました。1次試験と同じ写真です。
ゲンを担ぐわけでもなく、ただ余ってた写真を張っただけだけど、1次と同じく合格するといいなあ。


試験当日を軽くイメージしてみました。

場所は明治大学・リバティタワー。1次試験会場だった千葉商科大学と比べたら、環境よさそう。
教室には多くの受験生。欠席者はほとんどいない。

通年でスクールに通った人、勉強会などに参加して努力を重ねた人、昨年は悔しい思いをして今年絶対に受かるという覚悟で準備してきた人。出社前の早朝学習を続けた人。。税理士や会計士として活躍している人。有名大学出身で頭の良い人。

周囲の受験生は1次に合格した能力を持ち、かつ2次に向けて努力した人たちだ。
そんな中で、合格率は毎年20%前後。
合格するのは5人に1人。うわー

飲み込まれたら負ける。

相手が誰だろうが関係ない。

自分が合格することだけを考える。
1次試験と同じギリギリで構わない。ラッキーでも何でもいい。

絶対に合格する。

試験まであと少し。もう一度、気合いを入れなおそう。このままじゃ勝てない。

2009年10月18日日曜日

直前時期の事例4対策

先日購入した「事例攻略のセオリー<改訂新版>」も利用しながら、苦手の事例4対策を行っています。具体的には、過去問6年分(平成20年~平成15年度)のチェックです。

定番問題は型を作ってしまうのがいいですよね。当日の時間節約にもなりますから。
で、事例4で定番と言えば以下が挙げられるでしょうか

経営分析 
問1での定番。配点25~30点。問われ方も決まっていて
重要な問題点を2~3つ挙げる。それぞれ指標名と指標値、問題点と原因(60字)

これに対する対策を今から考えておく
・与件をベースに指標を選ぶ。まず問題点ありき。その後に指標を選択する。
・収益性、効率性、安全性の視点を持つ。
・収益性を表す指標にどのようなものがあるか。どのような問題点を指摘する時に使うべきかを理解する。原価が高く収益を圧迫しているなら「売上高原価率」など
・効率性や安全性も同様に準備しておく。
・「問題点と原因」の解答の仕方も準備しておく。「収益性が低い。原因は~である。」など

ここであまり時間をかけない、かつ安定した結果が出せれば、慌てることなく後の問題に対応することができそうです。

キャッシュフロー
営業キャッシュフローの計算で法人税額を引き忘れたり、未だに計算ミスしてます。投資キャッシュフローの計算でも勘違いすることが多いですね。具体的にはB/Sの建物や備品を見て、減価償却で減ったのか、売却で減ったのかの判断ができていないなど。本番までに間に合わせたいところです。

CVP分析
変動費率と固定費が一定な条件での変動費率と固定費は
「売上高 = 売上高*変動費率 + 固定費 + 営業利益」 の方程式で決まり。
これが解ければ、損益分岐点も算出できる。
設問2で、「損益分岐点が前年度からどう変化するか」も定番っぽいので解答の事前対策をしておく。

正味現在価値やキャッシュフローによる投資評価
与件がわかりにくい、条件が複雑、期待値が絡むので、問題の読み込みが大切。

といったところでしょうか。
「80分の真実」などを読んでいると、合格者は事例4で高得点取っている人が多いですね。
自分は本番で60点が目標です。計算を間違えずに、手堅くキープしたい。

2009年10月17日土曜日

事例攻略のセオリー

2次試験の学習において、次の2冊を活用してきました。

どちらも平成20,19,18年度の3年分の過去問に対する詳細な解説が記載されており、独学の自分にとってバイブルとなっています。

最近学習を進めていて少し困ったことがありまして。
平成17年度以前の過去問にも挑戦したいのですが、詳細な解説が無いんですよね。
どうしたもんかなあ、解くだけ解くか、と思ってたところ、見つけました。


お世話になってる「事例攻略のセオリー」の3年前バージョンです。
平成17,16,15年度の3年分の過去問に対する詳細な解説があります。
欲しかった本が見つかって良かった。

左が<平成21年度版>、右が<新改訂版>

amazonで出品者から入手しました。つまり古本。しかも価格が7000円。
プレミア扱いだよ高いよ!と一瞬躊躇しましたけど、これで合格できるなら安いと考えて購入しました。

現在、新書では売ってないと思われます。ジュンク堂や紀伊国屋も見ましたがありませんでした。
amazonの状況は出品者から残り1冊となっております。

2009年10月16日金曜日

段落にラベルをつける

苦手の事例4を集中して学習しているのだけれど、あまり時間をかけすぎると他の事例で痛い目を見ることになる。

1次試験の中小企業政策では足切りになりかけた。原因は、苦手の財務に時間をかけすぎたあまり、なんとかなるだろうと勝手に思い込んでいた中小企業政策に回す学習時間が減ったためである。

過去の反省を活かすためにも、久しぶりに他の事例を解いてみる。


よ、与件文がやたら長いぜ・・・。

事例4の与件文1ページに慣れてしまっているためか、他の事例を読み込むのがしんどい。例えば、平成20年度の事例2では、与件文がページ数にして2.5ページ、段落数にすると13段落もある。解答を考えるプロセスで問題と与件を往復する際に、与件文が長いというだけで酷く混乱してしまうのだ。後で情報が見つけやすいように、お手軽に情報を整理する手段を考えないといけない。

過去問を見ていて気がついたのだけれど、なぜか事例3だけ与件文に【】で小見出しがついてますよね。【C社の概要】とか、【短納期化と社内体制の整備】とか。理由はよくわかりませんけど。で、そのアイデアを頂くことにした。
  • パッと見て段落の違いがすぐわかるように、段落間に線を引く。
  • 与件の左側部分のスペースを利用して、段落ごとに自分でラベル、小見出しをつけていく。平成19年度の事例2を例にあげると、【B社の概要】、【顧客と商品】、【顧客接点、イベント企画】、【B社 従業員育成】、【顧客(業者)の活用】、といった感じになる。
ほんのちょっとしたことだけど、これだけで見落としがかなり減り、スピードが上がった気がします。

2009年10月15日木曜日

だいたいあってる

2次試験まで残り10日。できるだけ多くの事例を解きたい。

問題文を読む。与件を読む。方向性を決める。解答を書く。問題集の解説と自分の解答を比べる。

だいたいあってる。

なんなんだこのムズムズモヤモヤした感じ。
考え方の切り口は良さそう。問題文と関連する与件の部分も見つけられている。でも、何か変だ。

塩・胡椒の足りない料理みたいだ。

そういえば新婚時代、嫁さんの作ってくれた味噌汁に何かが足りないことがあった。
「なんか味、変じゃね?」と告げると、さらに塩分倍増の味噌汁というか塩汁(味噌風味)が出てきた。
結局は出汁が入ってなかったのだけど

そんなことを思い出しているうちに、自分の言葉で語ってることが多いことに気づいた。
キーワードだ。与件からキーワードを抜き出して使えていない。

解答を書くプロセスにおいて、与件から該当部分を見つけた後、一般的で抽象的な言葉に置き換えて上手くまとめたつもりになってた。事例問題なのだから、具体的に書かないといけないのに。

思考に癖でもついてんのかな。

2009年10月14日水曜日

差がつく事例4

事例4で大コケする不安を抱えたまま、2次試験の学習を継続しております。

不安の原因は、計算問題の存在です。

計算問題では部分点が望めない。正解か、不正解か。
また、設問1の計算をミスすると、設問2や設問3まで連鎖的に間違える可能性もある。怖っ!
事例1~3でコツコツと部分点を積み上げても、事例4で一気に吐き出しそう。
合格のためにも、計算問題は必ず取りたい。裏を返せば、計算問題を取りこぼすと合格が遠のく。合格者は計算問題を確実に取っている。


自分の感覚では、事例1が得意で、事例4が苦手になります。

1次試験の学習でも財務会計で大変な思いをしました。問題集を解いてもよくわからず、模擬試験結果でもぶっちぎりの足切りゾーン。危機感を感じで集中勉強して、本番ではなんとか56点。試験後、受験者の多くから「今年の財務は簡単だった」と言う声が上がっていたことを考えると、2次試験受験者の中で自分の財務会計のレベルはかなり下なんだろうなあ。

となれば、やることはシンプルで、また財務会計の集中特訓です。
目指すゴールは、他の受験者から大きく離されないレベルになること。得点源とならなくてもいい。


過去8年分の本試験問題を入手した後で事例4を時系列順に並べ、問題の分析を行いました。
具体的にどんなことをしたかと言うと
  • 事例で扱われる業界はどのような業界か
  • 事例文の流れにパターンはあるか
  • 2次試験のB/SやPLはどのようなものか(各項目の確認)
  • 製造原価報告書なども記載されているか。あればどのように問題に絡むのか
  • どのような計算が問われるのか
といったあたりを考えながら、途中の思考や結果をgoogle Docs や Office OneNoteにまとめました。
(余談: Office OneNote 凄く便利です。また別の機会に紹介します)

自分なりに気がついたことを別エントリーで公開していきます。

2009年10月13日火曜日

診断士2次試験 模試を受けず

2次試験の学習開始当初は、1校~2校程度の2次模擬試験を受けることを予定していました。
結果として、まったく受けることなく本番試験に臨むことになりました。

理由は、単純な準備不足です。
  • 1次試験が終わるまで、2次の学習には手をつけていなかった。
  • 実力を測ることが目的で模試を受けるには、今の自分はあまりに実力不足。そんな状態では時間の無駄、金の無駄。
  • スケジュール的にも1次試験の知識整理やら過去問研究が限度か。
  • 予備校ごとにバラつきがあるため、独学の自分には合わない、考えがブレる可能性がある。どの予備校がいいかなんてこの時期に調べてる時間がもったいない。

1次試験の模試は、部分的に役に立ちましたが、活用できたとは言い切れませんでした。
  • 苦手な科目を放置しておくと、本当に足切りになるぞ!と危機感を煽ってくれた。
  • 問題の正答率が公開されていたので、他の受験生ができていて自分のできていない項目チェックに役立った
模試を受けたために油断した部分もありました。
  • 得意の情報システムが良い成績だったので、まったく復習せず。本番では60点ジャスト
  • そこそこの点数だった中小企業政策の追い込みが甘くなり、本番では足切りギリギリ

模試をどう活かすか、ということをよく考えて受けないと、効果は得られないということですかね。

2009年10月9日金曜日

CEATEC JAPAN 2009

幕張メッセで開催中の最先端IT・エレクトロニクス総合展CEATEC JAPAN 2009に行ってきました。(個人的には木曜日が都合よかったのだが、台風が来るので10/7(水)午後に出撃)

会場は広く、とても全部は見れないためホーム&パーソナルゾーンに絞って徘徊することに。個人的に良かったポイントだけ記録しておきます。

SONY: 3次元対応(3D)テレビ
注目を集めている3次元対応(3D)テレビを見てきた。映像ソースはゲーム(グランツーリズモ)。飛び出して見せるために相変わらず専用メガネをかける必要があるのでガッカリ感が先行するも、肝心の映像自体はなかなか良い感じ。クラッシュするシーンでは思わず声が出そうになる。

他のブースでもいくつか3次元対応テレビがデモされていましたが、どこも並ぶので断念しました。

SONY: 極薄VAIO
あまりの薄さに一人でニヤニヤしっぱなし。少し強めの衝撃与えたら、あっという間に壊れそうな薄さが最高。俺が守ってやるぜ!みたいな。MacBook Air見た時も驚いたけど、こいつはそれ以上。必要ないんだけど欲しいな~ って思わせるところが凄え!
VAIO Xシリーズ 10/8に正式発表があったようですね)

NHK: スーパーハイビジョン
一番感動したのがこれ。画素数は、ハイビジョン(1920x1080)の16倍の約3,300万画素!馬鹿でかいプロジェクターに、無数のひまわりの映像が表示された瞬間は言葉にならなかった。この解像度ならもっと色々な映像が見てみたいぞ。

PLC: Power Line Communication
情報の配信に電力線を使う技術。家電がネットワークと繋がるインフラとして個人的にも注目しています。今は未だ、もっさいモデムが必要なのでとても使う気になれませんが、もっと頑張れPLC-J

DLNA:
昨年までDLNA関連の仕事をしていた関係もあり、フラフラとブースに引き寄せられましたが、思ってたより人が少ない。普及しそうで普及しないDLNA。知名度高そうでそうでもないDLNA。ホームネットワークが浸透するのに何が足りないのか。そもそも遠隔コンテンツを見るという需要そのものが幻想なのか。技術が先行することで顧客創造されるのか。展示物と関係ないことを考えてました。

コンパニオンのお姉さん:
SHARPが白を基調とした清楚な衣装で一番良かった。お姉さんの数も多め。技術の事はわからないだろうけどインテリアホンの説明も一生懸命してくれて好印象です。このインテリアホン、IP電話に対応してくれたらすぐ欲しいよ。

その他:
ロボットの口パクに合わせてボーカロイドの歌声を流してるブース(セカイカメラ?)が大人気。未だ聴いたことない人が多いのだろうか。
(10/9追加訂正: ヤマハブースでした ITMediaで動画あり

夕方の武蔵野線は本数少なすぎ&混みすぎ。ギュウギュウ詰めの電車内でムラタセイコちゃんを見逃したことに気付き、とんでもなく損した気持ちのまま帰宅しました。

2009年10月6日火曜日

直近1週間の学習

中小企業診断士2次試験まで、残り20日を切りましたね。

直近の1週間はまとまった勉強時間が取れなかったことと、ひたすらに過去問を解いていて少しモチベーションが下がってきたため、初心に戻って経営関連の書籍を読み返していました。

「この時期にテキスト読み返してるなんて効率が悪い」と思う人もいるかもしれません。それでも、過去問を解きながら「SWOTを特定する際に、どのような基準で判断すべきか、何か方法がないだろうか」などと悶々と考えていた自分には意味がありました。

経営戦略が企業や環境によって異なるように、2次試験までの学習戦略も受験生と環境によって異なりますよね。以前は他の受験生blogなどを見て不安になることもありましたけど、最近は気になりません。


で、読んだ本

バーニー 『企業戦略論』

全15章が(上)基本編、(中)事業戦略編、(下)全社戦略編の3冊に分かれており、精読するとなるとかなりのボリュームになります。なので、今回は中小企業に関連しそうな部分を拾い読みです。具体的事例で扱われる企業はディズニー、マイクロソフト、ウォルマートなど大企業が多いのですが、2次試験の過去問で出てきたような企業を自分の頭の中で思い出しながら理解に努めました。

「研究には現場と理論の往復が欠かせない」
突然、ゼミの先生の言葉を思い出しました。

明日からは、また過去問に戻ります。

企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続
企業戦略論【上】基本編 競争優位の構築と持続岡田 正大

おすすめ平均
stars英語版と日本語版の構成の違い
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stars名著であるが、あえて難点を
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