2010年4月30日金曜日

調べれば答えがある世界

「ドラクエのことでお願いがあるんだけど。はぐれメタルがどこにいるのかパソコンで調べて!」


ドラクエ9に夢中な息子だが、ここ最近になってインターネットの便利さに気がついたようだ。

ことあるごとに質問してくる。

「魔法使いが使える呪文ってどんなのがあるの?全部教えて!」
「最強の剣って自分で作るみたいなんだけど、どうやって作ればいいの?」
「猫と話をするクエストってどうすればいいの?」
「天の方舟っていつ乗れるの?」

自分が子供の頃、同じようなゲーム大好きっ子だったので気持ちは良くわかる。心の底からワクワクしていて、もっともっと、早く先のことが知りたい。待ちきれないのだろう。あの頃の自分と同じ感情を息子が抱いていると思うと何とも言えない気分になる。大きくなったなあ。

ただし、成長を素直に喜んでばかりではいけない。
情報の取り扱いについて、親として息子に教育する責任があるのだ。


自分が子供の頃、どのようにしてゲームの情報を手に入れていたか を思い出してみる。
  • 友人など直接の知り合いから情報を手に入れる。
  • テレビ、雑誌から情報を手に入れる。
しかし、友人といっても小学生なので友人の数は限られる上に誰もたいした情報は持ってなく、雑誌は月一回の発売日まで待つことを余儀なくされた。そのため、はやる気持ちを抑えて、時間がかかろうが何だろうが、自力で解決せざるを得ないことが多かった。

コストがかかると工夫をしようとする。

ゲームのストーリーがこれからどうなるのか、どうすれば効率よくレベルがあがるのか、友人同士が集まり、それぞれが持っている情報やアイデアを元に話し合った。雑誌もみんなが同じものを買うのでは無く、別々の雑誌を買って交換し合った。

効率は悪かったが、成長するには良い環境だったのだなあ と改めて思う。


話は戻るが、自分の子供の世代だ。
彼らには色々な情報を教えてくれるインターネット、WEBがある。ひとりPCの前に座り、キーワードを打ち込めば欲しい情報をくれる。「どうやって情報を手に入れるか」の解決方法はWEBで決まりだ。「どうやって情報をネットで検索するか」が効率化の鍵となる。検索の前段階となる、検索するための元ネタをどこで仕込むか。ここが工夫のポイントなのだろう。


何かを否定するつもりはない。自分が子供の頃とは環境が違うのだから、「あの頃はよかった」的な話は懐古でしかない。これから成長する子供達に対して「君達は情報に対してどうアプローチすべきか」を、自分の経験からアドバイスすることが大切なのだろう。中学生になる頃には、パソコンや携帯電話を与えることも視野に入れないといけないね。


調べれば答えがある世界


便利なネットに慣れ過ぎて、そんな風に思われると怖いな。
  • 調べても答えがでないことがある。
  • ゴミのような情報、嘘の情報もある。WEB情報が当たり前のように正しいと思うのは危険だ。
  • データ、情報を知識に変えるには、経験や考え方が必要となる。てっとり早く答えを探すスタンスでは、知識は溜まらない。
  • 情報を探してばかりで、発信源になる能力が身につかなくなる可能性もある。
大学のレポートにおけるwikipedia丸写し問題にも通じる話なのだろう。

まずWEBで情報を得て自分の考えを決めるのでは無く
まず自分の考えがあって、そこにWEBから得られた考察を加えてほしい。

GW中に、嫁さんともよく話し合ってみよう。

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