2010年10月28日木曜日

2次試験時の頭ん中 事例1

今年の診断士2次試験が終わってから4日が経過。早いねー
毎日子供を寝かしつけてから、1日1事例ペースで再現答案を作りました。

このブログではきっちりとした再現答案を晒すのではなく、「自分は試験中にこんなことを考えたよ!」「だいたいこんなこと書いたよ!」という点を中心に記録を残していきます。

ということで事例1から。

第1問(配点30点)
設問文「砂糖業界の環境変化」「事業展開の変容」にマーキング。
食品原材料ではなく、砂糖業界、ってところがポイントなのかな。

(設問1)
「A社の強みは2次・3次問屋との間でネットワークを構築したことである。理由は~」と考え、その続きを与件から探っていった。簡単に箇条書きすると以下のような感じ。
  • 砂糖業界の規模は比較的小さい。
  • 生産者と売り手の取引仲介で手数料を得る商売
  • 2次・3次問屋が取引先の選定に人間関係を重視
  • A社は地区ごと親睦組織を結成し、人的ネットワーク強化・規模拡大
  • これにより業界で優位性確保

(設問2)
設問1の強みが上手く行かなくなった理由を探していく。
「食品原材料という商品特性」に注目して与件を探すと、「常温で保存できる」くらいしか見つからない。これは違うな。ここでの商品特性は
  • 相場でタイミングを計ることが重要
  • 人間関係で取引先選定
  • 大手商社はNB大手メーカのみ扱う
とか、流通のことを指しているんだろうな、と考えた。この特性を踏まえた上で変化を考えると以下のような感じ。
  • 顧客の変化として、価格志向化、人間関係が取引に与える影響低下、配送頻度や便宜性などの要求増加
  • 競合の変化として、大手商社の中堅規模食品メーカ市場参入、2次・3次問屋とのネットワーク強化

第2問

(設問1)
友好的買収に関しては5段落目に書いてある「取引先有力店の救済」そのままなんだろうね。
で、効果としては
  • 物流拠点革新による効率性向上で競合に対抗
  • 地方末端顧客の利益創出で業界の維持・活性化
  • A社で少ない40~50代社員補充で経営基盤強化

(設問2)
2次試験で使う1次知識が問われているのかな。
メリットは
  • 採用・教育コストがかからない
  • 従来社員の能力やノウハウが活用可能
  • 買収直後の現場混乱が抑えられる
デメリットは
  • A社文化との融合にコミュニケーションコストがかかる

第3問

設問文の解釈に手間取った。
「より成果主義を強化した人事制度にするべきかどうか」
「強化した際のA社のメリットとデメリットをどのように考えるべきか」
メリットとデメリットを挙げるとして、「どのように考えるべきか」って、どう答えたらいいんだろうね。うーん。

成果主義的要素を強化すると
  • メリットは、従業員の意識改革や動機付けに繋がる
  • デメリットは、個人成果主義が助長され、全社的な協力関係が薄れる可能性がある
結論として
  • 現在のA社は買収戦略により企業文化統一、全社的体制強化が求められるので、未だ強化すべきではない。

第4問

まず、設問文「食品原材料以外の商材に手をのばすべきかどうか」を読んだ時点で、欄外にメモ
  • ニーズあるか
  • 強みと機会
  • シナジーあるか
で、与件を読む。新事業として砂糖の自社加工を進めている中で(売上5%)、食品原材料以外の商材を扱おうとしている。中小企業は、下手に手を広げず集中化がセオリーなんじゃねーの?
ということで
  • 今は未だ食糧原材料以外の商材に手を延ばすべきでは無い。
  • 先に売上5%の砂糖自社加工に集中するべきである。仕入れルートの強み・経営資源投入によるニッチ市場での優位性確立、友好的買収後の経営体制整備完了後、再度検討を行うよう助言する。

こんな感じです。

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