2010年10月29日金曜日

2次試験時の頭ん中 事例3

事例3

2次試験学習を続ける中で最後まで苦手意識が消えなかった事例3。
ここをなんとか乗り切って、事例4に望みをつなげたいところ。

第1問

定番の強みと弱み。しかし設問文に「自動車業界における」という縛り有り。

まずは強み。第2段落を見ると強みがいくつか述べられているけれど、「自動車業界における」に該当するのは、第3段落で自動車部品メーカX社が評価している点だよね。
  • 金属プレス加工および樹脂成型加工の両部門を有していること
  • 金型内製化、生産設備の改良・改善技術を有していること
続いて弱み。弱みは迷った。第1段落に以下の文章がある。
「製品開発や営業を選任する部門がなく、新規開拓は社長自ら担当」
「受注後の開発・設計、日常の受注などの業務は、金属プレス部および樹脂成形部がそれぞれ担当している」
これが設問の縛り「自動車業界における弱み」に該当するかどうか。X社・Y社の依存度は高いけれど、それだけで営業力が弱いというのも乱暴な気がする。でも、営業力を指摘する受験生は多そうだ。加工の歩留まりも悪いんだよなあ。うーん。

「自動車業界」に拘るなら、第5段落「C社の近年の業績は~」から始まる2つの文章を採用するべきだと判断した。ちょっと見方を変えると、他に第5段落の使い道が無い気がする。
  • 海外工場の部品現地調達ニーズに未対応
  • 次世代電気自動車の部品生産に未対応

第2問

ここの配点40点(おそらく配点20点×2)は大きい。できるだけ取りたいけど、なんだかよくわからん。ISO9001品質保証標準化を導入してても歩留まり悪いとか、どうしたらいいんでしょうね。

(設問1)
コストダウンを行い利益を出すための必要な具体的方法。コスト縛り。
部品加工時の材料歩留まりの悪さを改善しろ、ってことなんだろうなあ。
で、具体的にどうやって歩留まりを改善するか。色々と考えて次のようになった。
  • 受注後開発・設計は専門部を設立し、金属プレス・樹脂成型部は加工生産に集中
  • 生産技術部は金型製作見直し
  • 品質保障部は問題分析
  • 高い技術の従業員を専属オペレータに任命、技術移転を早める
  • これらの品質安定、量産化でコストダウンを目指す。
「具体的に書け」というので、実効性があるか、与件の言葉を使うことに注意しました。

(設問2)
予想される混乱の内容とその対策を述べよ。
そりゃ、大混乱でしょうね。Y社への搬送時間は短縮できるだろうけどさ。新たに4工程増えるし、加工工数は多いし、全体に高度な技術が必要だし、専用設備にオペレーター必要だし、技術指導者は派遣されてくるし。余計にコストが高くなると思うけど。それで部品納入単価を15%下げろって、どうすんだよコレ。

問題点は
  • 組立工程の担当割り振り
  • Y社派遣技術者派遣による指揮命令系統の混乱
  • 高度技能者の育成
対策は
  • 「接着」は新規部門、「検査」は品質保証部門が担当する
  • 指揮命令権はC社が持ち、Y社派遣技術者と協力し早期技術移転を図る
  • 複数のオペレータを育成し、数が多い加工工数を分散させ個人の負担を減らす。
指揮命令って事例1っぽいし、派遣だから指揮命令は最初からC社にあるはず。
なんだかなあ。題意を外してるっぽい気がする。

第3問

定番の情報問題。しかし、20字で10点配点が2つ。こ、こえー!明らかに差がつく問題だ。与件分を探しても、これと言った情報データ項目は記されていない。なのに設問には「具体的情報データ項目を述べよ」とある。類推して具体的に書くしかないのか?わかんねー

生産リードタイムの短縮のため
  • 現品・進捗・余力の生産統制情報と納期情報
コストダウンのため
  • 歩留まり情報と加工・組立で使う部品情報
部品情報とか曖昧な表現だなあ。具体的に部品の材質や原価に関する情報まで書きたいけど、20字だと無理だ。

第4問

かなり脳が疲れてきた。「C社の技術を生かした独自の経営の方向性」って、どう解答したらいいんだ?さらに「対応策」と来たもんだ。経営の方向性をドメインと捉え、「誰に・何を・どのように」の切り口を使うべきか。悩ましい。

設問の縛り「中国進出計画が進展している。この計画に関して」を忘れないこと。
最終段落にある「中国国内では得難い金型技術が高く評価され」が活かすべき技術。
誰に、を考える。これは「1次部品メーカー」「中国国内での生産拡大を狙う完成車メーカー」としたい。
何を、を考える。第8段落「Y社とC社では、この移管計画を機に、製品設計変更なども含むVE提案を感謝メーカに対して行うことも検討している」とあるので、これを使う。
どのように、を考える。製品設計部門の立ち上げ、Y社と提携し協力体制を築く、営業部門を設立し営業力を高める。って感じなのだろうか。

最終段落のX社組み立て工場に隣接してC社工場を建設していること、資金面での金融機関の協力はどこで使うべきなのか。困ったもんだ。

最終的な解答は
  • 中国国内で得にくい金型技術を活用し
  • 1次部品メーカーに対して金型・プレス加工、完成車メーカーにVE提案を行う方向性を目指すべき。
対応策として
  • 製品設計部門の新規設立
  • Y社と提携し協力体制を築く
  • 営業部門を設立し営業力を高める
これらを助言する。

いやー、難しいわ。定番であるQCDの切り口も使えていないし、まるで自信がない。
小学校の国語の勉強からやり直す必要がありそうだ。。。

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