2009年7月15日水曜日

起業者向け税務・会計・資金繰りセミナー

5日間(計10時間)1000円の起業支援セミナー第2回目に行ってきたので報告するッス。今回のお題目は「会社設立の手続きから税務・会計・資金繰りの基礎知識」。ちょうど診断士の試験勉強で、経営法務や財務会計を学んでいたので楽しみにしてたッス。

公認会計士・税理士の先生による教科書に書いてない話が盛りだくさんでした。いくつかを紹介します。


一般消費者として消費税と関わると単に払うだけのものだが、経営者として消費税と関わった場合、入ってくる消費税と出ていく(払う)消費税がある。そしてその消費税を納めるにあたってのルールがあるという話。全然知らなかったぞ…


知り合いから出資してもらう場合は注意が必要。大きく利益が出た時は分け前を要求されることが多く、裁判になるようなケースも多いらしい。できるだけ自分で出資すること。若い時、貧しい時に仲間と集まって事業を始めるケースはトラブルも少ないが、大人になってからの金だけの付き合いになると義務・見返りの要求が生じるもんだ。


取締役が1人だと「代表」は名乗れない。あたり前だが代表と名乗るには取締役が2人以上必要。業種によるけど、日本の商習慣では未だに「代表取締役」が求められることも多いよ。


会社で登記を変えると、そのたびに登記手数料+行政書士への代金がかかる。2年ごとに取締役の更新などしていると、意外と馬鹿に出来ない。


コンサルや士業などの専門家集団にLLPは有効だ。パススルー税制というものがある。検討すべき。


予算目標、利益予想ができるかどうか。これがビジネスができるかどうかの差になる。また、予定と違っていたら考え直す、やってみたら思うようにいかないことがたくさんある。これを楽しめないと社長は務まらない。


金は払える時に払っておくこと。1回でも遅れると、人間は弱いのでモラルハザードに繋がり易い。1日でも支払いが遅れるということは、余裕のないカツカツの会社であると周囲から評価されてしまう。余裕があれば遅れないのだ。一度信用を失うと、回復するのは難しい。


会社は社員の給料から税金(源泉など)を差し引いてそれを納める義務がある。だが、経営が苦しくなるとその預かり金に「一時的に借りるだけ」と自分に言い訳をして手を出す経営者が多く、後で納めるときに苦しくなるパターンが多い。


極端な話、財務諸表と損益計算は年末まで放っておいてもいい(最終的に提出が間に合えばいい)が、毎日の資金繰りは切れたらアウトだ。
支払は5と10のつく日(ごとうび)と月末に集中する。ここで金があるようにしておくこと。


10ヶ月目で売上集計して税金がどのくらい取られるか考えること。その時点で手持ち資金が乏しくても、2か月あればなんとか調達できる。


飲食など設備投資が必要な業態は金繰りが大変だ。最初はこじんまり始めるのがいい。個人の場合、フランチャイズのように経験やブランドがあるわけではない。営業しながら店の方向性も変わっていくことが多い。また、金繰りだけでなく予定していた仕入れが入ってこなかったり客同士のトラブルなど、色々な問題がある。めげないこと。


業界、業態によってルールや流儀、上手く経営するためのコツなどがある。その道のプロ(同業の先輩)に聞くのが良い。人間関係も大切に。


まだまだあるんですけど、たくさん打ち込んで手が疲れたのでこの辺でご容赦を。
※先生は「毎月」を「まいげつ」と読み上げてた。会計の世界の発音なのだろうか。しびれるぜ。

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2009年7月14日火曜日

資格に否定的な上司

ちょっとした昔話

失われた10年と呼ばれる厳しい時代に経済学部を卒業した自分は、IT企業に就職した。
(おぼろげな記憶によると、会社のPCはWindows NT4.0。自宅のPCはWindows98だった)
会社の新人研修で初めてプログラム(C言語)に触れ、情報処理の楽しさを知ったのだ。

今の新社会人から見たら驚くよね。中学生でも自分のPCを当たり前のように持ってるからさ。
でも、そういう時代だったと思ってくれ。パソコン通信、ニフティサーブ、2ちゃんねる創生期、googleは未だ無い、と言えばわかってもらえるだろうか。

社会人になって半年くらいはブラインドタッチができたかどうか、C言語のポインタのポインタあたりになると理解してるんだかどうだか怪しい、そんな頃だったと思う。
「コンピュータについてもっともっと知らないといけないな」と身をもって感じていた頃に、情報処理技術者試験の存在を知ったんだ。その時は今の「基本情報」が「情報処理2種」という名称だった。受験動機は、とにかく自分に自信が欲しかったから。今まで資格なんて何も持っていないこともあり、合格した自分のことを考えるとドキドキしたもんだった。


で、会社のメンツが揃った酒の席で、先輩がみんなの前で、自分が情報処理の勉強をしていることを公表した。
「kazのやつ、情報処理試験の勉強してるんすよ」
ちょっと照れ臭いと同時に、努力してますよアピールになったかもしれないという期待があってヘラヘラ笑った。


その直後、社長の次に年齢の高い40代後半の男性上司が発した言葉。
「ハァ?資格とか欲しがるやつに限って仕事できねーんだよな。意味ねーよ、資格なんか」


気難しい人だなあ、とは思っていたけれど、この言葉を聞いた時は流石に驚いたと同時に色々な思いがわき上がってきた。
  • 今まで資格にこだわったことがなかったので、資格に否定的な意見があるということを考えもせず、欲しい人が頑張って取るものだとしか思っていなかった
  • 資格って意味無いの?俺のやってることって無駄なの?
  • 頑張ってる新人に対して上司が言う言葉だろうか
  • 単純に俺が嫌われてる話か?普段交流ない人なので良くわからん

今の時代でも、こんな上司は存在するのかなあ。
もしこのBlogの読者で、同じような先輩や上司がいて戸惑っている、または試験に合格できずにあきらめかけている人がいたら、こう声をかけたい。


「絶対に役に立つから、頑張って勉強して合格するべき。自分を信じろ」


こんな自分でも30過ぎにはアプリケーションエンジニアやプロジェクトマネージャには合格できてるんだ。諦めないで続けていれば、結果は出せるさ。

2009年7月13日月曜日

情報処理技術者試験(秋)受付開始

秋季情報処理技術者試験の受験申し込みが始まりました。
平成21年7月13日(月)10時 ~ 8月19日(水)20時

区分
  • ITパスポート試験 (IP)
  • 基本情報技術者試験 (FE)
  • 応用情報技術者試験 (AP)
  • ITストラテジスト試験 (ST)
  • システムアーキテクト試験 (SA)
  • ネットワークスペシャリスト試験 (NW)
  • 情報セキュリティスペシャリスト試験 (SC)
  • ITサービスマネージャ試験 (SM)
プロマネが春に移行になったことで、ずいぶんと受けやすくなりましたね。
以前は秋にシステムアナリスト、プロマネ、アプリと、自分の欲しい高度資格が3つ重なっていて、辛い思いをしたもんです。不合格になると、全体計画が一年先送りになるからね。

自分はプロジェクトマネージャとアプリケーションエンジニア(現システムアーキテクト)に合格しているので、後はITストラテジスト(旧システムアナリスト)が欲しいんですけど、困ったことに中小企業診断士の2次試験と試験日がバッティングしてるんだよね。あうー
どちらも年に1度しか無い試験なので、できれば試験日がずれていてほしかったなあ。
診断士の1次試験に失敗したときの保険のために、情報処理試験の申し込みをする戦略もありなんだろうけど、どうも腑に落ちない。

ちょっとしたアドバイスとして、情報処理高度区分(論文あり)を受ける人にアドバイスすると、IPAが公表しているスキル標準にはしっかりと目を通して、理解しておく必要があります。ここで明示されている範囲を超えて論文を書くと、マイナスされます。あたり前だけど。

2009年7月12日日曜日

ツールドフランスが熱いね

ドラクエの新作が発売されたということですが、自分の中ではツール・ド・フランスが熱い。熱すぎる。

ツールドフランスを簡単に説明すると、毎年7月にフランス+周辺国で開催される自転車のロードレース。テレビでは専門チャンネル[J SPORTS]で全戦生中継しております。今年は久しぶりに日本からも選手が参加し、新城選手が第2ステージ5位、別府選手が第3ステージ8位と結果を出して話題になっている。

中継を見ていて思うのだが、ヨーロッパの自然は奇麗だなあ。勉強止めて自分もどこか走りに行きたくなる。試験勉強で部屋に閉じこもってると、ストレス溜まるからね。
走ってる選手たちも、毎日とんでもない量のトレーニングを積んで試合に臨んでるんだよなあ。
肉体的だけでなく、精神的な強さ、試合での戦略、駆け引き。
栄光を掴みたかったら、僕らも努力するしかないね。

2009年7月11日土曜日

KJ法の発案者 川喜田二郎先生死去

7月8日にKJ法の生みの親として有名な川喜田二郎先生が亡くなられたことを大学院の友人から聞きました。ご冥福をお祈りいたします。

KJ法は、カードを使って(ブレインストーム的に)アイデアを発散させた後、それらのカードをグループ化させながらアイデアを収束させていくという手法。
大学院のグループワークで何度か利用しましたが、ワイワイやりながら考えをまとめるにはとても便利です。

一人で考えを整理したい時にも有効ですよ。自分はエクセルを使って一人KJ法を行うことが多いです。
ただし、いきなり使うには難しいポイントがあるので、一度KJ法を良く知る人から指導を受けられると良いですね。自分は川喜田先生のお弟子さんから指導を受けました。

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エクセルを使った一人KJ法

KJ法はカードを用意するのが少々面倒ですが、エクセルを使うとセルがカード代わりになります。ドラッグで移動が簡単、便利なり。

具体的に事例を挙げると:
自分SWOTなどで、まず「強み」を洗い出したいとします。「何が強みなのだろうか」と考える際に、いきなり奇麗にまとまった言葉はでてきませんし、何より思考の範囲が小さく限定されがちです。大きく広く自由に項目を洗い出して、そこから自分の強みを見出していかないと深みが生まれません。
なのでエクセルに思いついたことを何でも気にせずバンバン記入していきます。それらをグループ化していきながらグループにラベルを付け(これが難しい)、最終的に残ったラベルが「強み」となる。こんな使い方をしています。

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2009年7月10日金曜日

1時間100円セミナーに行ってきたぞの巻

1つ前のエントリーで書いた5日間(計10時間)1000円の起業支援セミナー第1回目に行ってきたので報告するッス。報告と言っても自分が書きたいことを書くだけッス。

参加者は30名ちょいでした。そのうち半数は女性。ちょっとびっくり。平均年齢は男女問わず見た感じ40~50歳の人が多かった。こういう情報は、実際に足を運んでみないとわからんね。

で、セミナーの内容を観察法を使ってメモに書きまくってきたぞ。先生の発言だけでなく、周りの参加者がどんな反応をしたか、などもチェック。周りの人でメモ取ってる人がほとんどいなくて意外な感じだった。ノートや手帳は広げてるけど書かないのね。一人ガリガリ書いてる俺は明らかに異常。

改めて見ると色々な気づきがある。というか、メモって大事ネ。時間が経つと具体的にどんな話をしたか、ほとんど覚えてないよ。人間の記憶って酷いね。俺の脳味噌が腐ってるだけかもしれんが。メモ見ないで思い出せる内容って「僕のベンチャーやってた経験上、A型で東京あるいは関東出身の末っ子は直ぐ辞めるね」とか、ホントどうでもいい内容しか頭に残ってないよ。

で、内容。適当に列挙します。
  • 起業はリスクがあるけど、今の時代はサラリーマンもリストラなどのリスクがある。どちらの道を選ぶか、皆さんが良く考えて決めるべき。
  • 一生の仕事を見つけた人は、金以上の喜びがある。
  • 起業して数年の方に一番困っていることをアンケートで聞いた。1位は「販路の確保」。
  • 今は起業支援が進んでお金が借りやすくなった。でも大切なことは、「借りた金は返さないといけない」ということ。
  • 起業は勉強じゃない。本を読んでいるだけじゃ成功しない。トライ&エラーを繰り返して成長していく。
  • 事業に社会貢献の要素があると、周りの人も応援しやすくなる
  • 社長になる人は「親が事業家」「子供時代貧乏」「辛い闘病経験」「海外留学者」のタイプが多い
  • 人には自己防衛本能がある。それを壊さないとリスクのある起業、新しいことははじめにくい
  • その他いろいろ

個人的所感
  • 実体験に基づいたトークが王道なのだろうけど、「こんな凄いことしてきたんだよー!」の部分が長いとイラッとするよね。
  • 冷房効きすぎ、飲み物提供なし、2時間休憩無しで尻痛い
  • 最後の質問以外、先生が喋りっぱなしで聴講者は聞いてるだけ
  • パワポのスライドが印刷配布されず、ちょっとガッカリ。

質問コーナーは、やはり手が上がりません。日本人はシャイですから。
「なんでもいいですよ」と先生から押しがあって、女性が挙手。
「先生は先ほどA型で東京あるいは関東出身の末っ子の話をされてましたけど~」
そこ突っ込むとこかよ!


講演が終わって、先生のところに名刺交換の列。よくある光景です。自分も並びます。
並んで待ってたんだけど、途中で列が止まった。一人の参加者が、名刺交換終わった後も鞄からパンフレット取り出して先生に説明始めてんの。みんな並んでんだからそんなもん後でアポイントとってやれよーと心の中で文句言ってたら、「すみませーん、もうこの部屋借りられないので退室してくださーい」とスタッフの声が。えー!

空気読めないやつは起業しても失敗すると思います。

公共のセミナーは安いっすなあ

本日の夜より全5回に渡る「起業支援セミナー」に参加してきます。時間にすると全10時間。
会計事務所の先生・大学教授・企業の社長など担当側も充実しており、これでなんとお値段たったの1000円。

1時間100円!公共機関すげー!

このセミナーを知ったのは地元の広報誌でした。見つけたとたんに即申込み。
起業に必要な情報の他に、自分が注目したいのは講師の教え方ですね。ただ聞くだけじゃもったいない。大学院で学んだ観察法や仮説思考を実際に使ってみるつもりです。実践あるのみ。
自分が教える側になった時のことも今からイメージして、使えそうな要素は全部頂戴いたします。

みんなも地元広報誌のセミナー情報は是非チェックしてみてください。

2009年7月9日木曜日

診断士1次受験票が届いた

診断士一次試験の受験票が届いた。試験まで残り30日を切ったタイミングでの到着。

一次試験合格に滑りこまなきゃいけないのに、TAC1次模擬試験で見事に滑って転んでどんがらがっしゃん複雑骨折再起不能に近い状態に追い込まれ、思わず夜の校舎窓ガラス壊してまわった上に盗んだバイクで走りだすとこでしたけど、先生、俺、もう一回だけ頑張ってみるよ!って感じにモチベーションが戻ってきました。

会場は、「千葉商科大学」

受験地区を東京にしたのに会場は千葉かよ!

まあいいけど。桧原村にされなくて良かったぜ。
どの会場で受けても、合格するやつは合格するし、合格しないやつは合格しない。

そして俺は合格する!

合格したい!

合格させて!

2009年7月8日水曜日

「名ばかり管理職」問題

残業代求め「大庄」提訴=「名ばかり管理職」と元店長-名古屋地裁(時事通信) - Yahoo!ニュース

このニュースを見て、自分の大学時代を思い出した。何年生の頃だったか忘れたが、週末のアルバイトを探していたんだ。そんな時に新聞の折り込み求人広告で、居酒屋のバイト募集を見つけた。

「XXX オープニングスタッフ募集!」
※有名な居酒屋チェーンではあるが、名前は伏せる。

自転車で20分程度の駅前ということもあり、電話で面接のアポイントを取った後、履歴書を持って面接に向かった。
「こんにちは」と言いながら改装も済んでピカピカの店内に入ると、リーゼント頭をした20代後半くらいの店長らしき人が書類を捌いていた。書類を捌きながら「履歴書見せて」と言うので履歴書を渡す。簡単に目を通した後、いきなり次の一言。

「お店始まったら、学校よりうちを優先してもらうよ。それでもいい?」

反応に戸惑った。
もっと基本的な質問から、例えば、「居酒屋を希望する動機は?」のようなことから聞かれると思っていたことと、もう一つは、学生に対して「学校よりバイトを優先してもらう」、そんなバイト先があるとは思っていなかったからだ。

学生生活をエンジョイする資金が欲しくてバイトするんです。自分の中での優先度は学校が高かった。あたりまえだが。でも店側にすれば、優先順位が逆なわけだ。

「学校に通いながら、バイトも両立させたいのですが」
「悪いけど、それだと無理だわ」

あっという間に面接は終了した。

社会の厳しさを知った。
と同時に、学生にバイトを優先させる会社ってどうなんだろう、という思いも心の中にぼんやりと残った。

あの時の店長も、相当大変だったのだろうな。

2009年7月7日火曜日

助走

社会の中で新しいことを始めるには条件がある。
本格的にスタートする前から、十分な助走をしていなければならない、ということだ。

「診断士試験に合格して、独立する。」

これを本格的なスタートとするならば、十分な助走とは何だろう。試験勉強して1次、2次に合格し、実習を受けることだろうか。それで助走は十分だろうか。

足りないだろうね。診断士協会に登録する資格は手に入れたけど、

  • セミナーで上手く話せるか。にこやかに、臨機応変に立ちふるまうことができるか
  • プレゼンのための十分な資料が作れるか。説得力のある資料は何がポイントになるか
  • 執筆にあたっての技術は学んでいるか
  • 問題が何なのか自分でもわかっていない相手から、情報を聞き出す技術があるか。実際に使えるか
  • アンケート作成法の技術・知識はあるか
  • ほかにもたくさん

実務で必要な技術が全然足りないや。やらなきゃいけないことがたくさんあるなあ。
(まず試験に合格することが大切だけれども)

たくさんあるけど、全部万遍無く手を広げるわけにはいかない。時間は有限だ。ドラッカー先生の教えに従うならば、「自分の強みを理解し、その点に集中すべき」であると。

自分の強みは何なのだろう。自分SWOTを考えて書き出したことはあるけれど、そもそも正しく自己評価できているのだろうか?

自分の場合、最初に自己分析に力を入れてみようと思う。