2009年7月8日水曜日

「名ばかり管理職」問題

残業代求め「大庄」提訴=「名ばかり管理職」と元店長-名古屋地裁(時事通信) - Yahoo!ニュース

このニュースを見て、自分の大学時代を思い出した。何年生の頃だったか忘れたが、週末のアルバイトを探していたんだ。そんな時に新聞の折り込み求人広告で、居酒屋のバイト募集を見つけた。

「XXX オープニングスタッフ募集!」
※有名な居酒屋チェーンではあるが、名前は伏せる。

自転車で20分程度の駅前ということもあり、電話で面接のアポイントを取った後、履歴書を持って面接に向かった。
「こんにちは」と言いながら改装も済んでピカピカの店内に入ると、リーゼント頭をした20代後半くらいの店長らしき人が書類を捌いていた。書類を捌きながら「履歴書見せて」と言うので履歴書を渡す。簡単に目を通した後、いきなり次の一言。

「お店始まったら、学校よりうちを優先してもらうよ。それでもいい?」

反応に戸惑った。
もっと基本的な質問から、例えば、「居酒屋を希望する動機は?」のようなことから聞かれると思っていたことと、もう一つは、学生に対して「学校よりバイトを優先してもらう」、そんなバイト先があるとは思っていなかったからだ。

学生生活をエンジョイする資金が欲しくてバイトするんです。自分の中での優先度は学校が高かった。あたりまえだが。でも店側にすれば、優先順位が逆なわけだ。

「学校に通いながら、バイトも両立させたいのですが」
「悪いけど、それだと無理だわ」

あっという間に面接は終了した。

社会の厳しさを知った。
と同時に、学生にバイトを優先させる会社ってどうなんだろう、という思いも心の中にぼんやりと残った。

あの時の店長も、相当大変だったのだろうな。

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