このニュースを見て、自分の大学時代を思い出した。何年生の頃だったか忘れたが、週末のアルバイトを探していたんだ。そんな時に新聞の折り込み求人広告で、居酒屋のバイト募集を見つけた。
「XXX オープニングスタッフ募集!」
※有名な居酒屋チェーンではあるが、名前は伏せる。
自転車で20分程度の駅前ということもあり、電話で面接のアポイントを取った後、履歴書を持って面接に向かった。
「こんにちは」と言いながら改装も済んでピカピカの店内に入ると、リーゼント頭をした20代後半くらいの店長らしき人が書類を捌いていた。書類を捌きながら「履歴書見せて」と言うので履歴書を渡す。簡単に目を通した後、いきなり次の一言。
「お店始まったら、学校よりうちを優先してもらうよ。それでもいい?」
反応に戸惑った。
もっと基本的な質問から、例えば、「居酒屋を希望する動機は?」のようなことから聞かれると思っていたことと、もう一つは、学生に対して「学校よりバイトを優先してもらう」、そんなバイト先があるとは思っていなかったからだ。
学生生活をエンジョイする資金が欲しくてバイトするんです。自分の中での優先度は学校が高かった。あたりまえだが。でも店側にすれば、優先順位が逆なわけだ。
「学校に通いながら、バイトも両立させたいのですが」
「悪いけど、それだと無理だわ」
あっという間に面接は終了した。
社会の厳しさを知った。
と同時に、学生にバイトを優先させる会社ってどうなんだろう、という思いも心の中にぼんやりと残った。
あの時の店長も、相当大変だったのだろうな。
0 件のコメント:
コメントを投稿