5日間(計10時間)1000円の起業支援セミナー第2回目に行ってきたので報告するッス。今回のお題目は「会社設立の手続きから税務・会計・資金繰りの基礎知識」。ちょうど診断士の試験勉強で、経営法務や財務会計を学んでいたので楽しみにしてたッス。
公認会計士・税理士の先生による教科書に書いてない話が盛りだくさんでした。いくつかを紹介します。
一般消費者として消費税と関わると単に払うだけのものだが、経営者として消費税と関わった場合、入ってくる消費税と出ていく(払う)消費税がある。そしてその消費税を納めるにあたってのルールがあるという話。全然知らなかったぞ…
知り合いから出資してもらう場合は注意が必要。大きく利益が出た時は分け前を要求されることが多く、裁判になるようなケースも多いらしい。できるだけ自分で出資すること。若い時、貧しい時に仲間と集まって事業を始めるケースはトラブルも少ないが、大人になってからの金だけの付き合いになると義務・見返りの要求が生じるもんだ。
取締役が1人だと「代表」は名乗れない。あたり前だが代表と名乗るには取締役が2人以上必要。業種によるけど、日本の商習慣では未だに「代表取締役」が求められることも多いよ。
会社で登記を変えると、そのたびに登記手数料+行政書士への代金がかかる。2年ごとに取締役の更新などしていると、意外と馬鹿に出来ない。
コンサルや士業などの専門家集団にLLPは有効だ。パススルー税制というものがある。検討すべき。
予算目標、利益予想ができるかどうか。これがビジネスができるかどうかの差になる。また、予定と違っていたら考え直す、やってみたら思うようにいかないことがたくさんある。これを楽しめないと社長は務まらない。
金は払える時に払っておくこと。1回でも遅れると、人間は弱いのでモラルハザードに繋がり易い。1日でも支払いが遅れるということは、余裕のないカツカツの会社であると周囲から評価されてしまう。余裕があれば遅れないのだ。一度信用を失うと、回復するのは難しい。
会社は社員の給料から税金(源泉など)を差し引いてそれを納める義務がある。だが、経営が苦しくなるとその預かり金に「一時的に借りるだけ」と自分に言い訳をして手を出す経営者が多く、後で納めるときに苦しくなるパターンが多い。
極端な話、財務諸表と損益計算は年末まで放っておいてもいい(最終的に提出が間に合えばいい)が、毎日の資金繰りは切れたらアウトだ。
支払は5と10のつく日(ごとうび)と月末に集中する。ここで金があるようにしておくこと。
10ヶ月目で売上集計して税金がどのくらい取られるか考えること。その時点で手持ち資金が乏しくても、2か月あればなんとか調達できる。
飲食など設備投資が必要な業態は金繰りが大変だ。最初はこじんまり始めるのがいい。個人の場合、フランチャイズのように経験やブランドがあるわけではない。営業しながら店の方向性も変わっていくことが多い。また、金繰りだけでなく予定していた仕入れが入ってこなかったり客同士のトラブルなど、色々な問題がある。めげないこと。
業界、業態によってルールや流儀、上手く経営するためのコツなどがある。その道のプロ(同業の先輩)に聞くのが良い。人間関係も大切に。
まだまだあるんですけど、たくさん打ち込んで手が疲れたのでこの辺でご容赦を。
※先生は「毎月」を「まいげつ」と読み上げてた。会計の世界の発音なのだろうか。しびれるぜ。
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