無料サービスを連発するGoogle
Google日本語入力、Google Dictionary、Google Public DNSなど、これから普及が広がりそうなサービスが立て続けに発表された。携帯端末向けアーキテクチャAndroidを乗せた製品も市場に出回ってきている。Gmail、Chrome、Google Maps、Google Docs、Calendar、YouTubeなどは広く普及したと言えるし、Google Voiceなど恐るべき破壊力を秘めたサービスも誕生している。
ユーザーは料金を払う必要が無い。無料だ。無料だったら、とりあえず使ってみようという気になる。自分には向かないな、必要ないかな、と思ったら、そのサービスの利用を止めればいい。試用に費やした時間は捨てることになるが、金銭的な損失はゼロなので腹は立たない。
近頃のユーザは低価格商品や無料サービスに慣れてきている
無料が多いWEBサービス以外でも、100円ハンバーガーや280円弁当など、デフレによりユーザの購買感情はさらに低価格を望むようになってきてる。企業からすれば、金を払いたがらない客から収益を上げるのは至難の業だ。
Googleのような無料サービスを提供する競合に対して、企業はどのように対応していくべきだろうか。
- 同じく自社サービスも無料にする。
価格が同じなら、ユーザは付加価値の高い商品を選ぶはずだ。だが、Googleには世界的なブランド力がある。エンジニアも世界のトップレベル。まともに戦っては先ず勝てない。そもそも収入源をどのように確保するのかという問題が難しい。低価格競争は体力のある企業だからこそ成立する業だ。 - 自社サービスは有料のまま、高度な機能で差別化する。
注意すべきはクリステンセンが述べている「イノベーションのジレンマ」だ。持続的イノベーションにこだわり続けると破壊的イノベーションにやられる。低価格、無料に慣れているユーザは、高機能・高価格製品に見切りをつける可能性が高い。
うーん。無料が絡んだビジネスモデルについて、もっと学ぶ必要があるなあ。
図書館に行って、行動経済学の書籍でも借りてこよう。
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 | |
小林弘人(監修・解説) 日本放送出版協会 2009-11-21 売り上げランキング : 4 おすすめ平均 正確によまなければ危険な本 私達は、今までの値付けを疑わなければならない アトムからビットへ |
0 件のコメント:
コメントを投稿