2009年10月28日水曜日

ざっくり再現 事例2

昨日のエントリーに引き続き、本日は事例2になります。

第1問(配点20点)
 ショッピングセンター内の2つの競合店に対してB社の強みを活かした差別化戦略は、具体的にはどのようなものか。80字以内で2つ答えよ。

考え:
競合店の特徴を与件から探すと第4段落に見つけることができる。。
  • ショッピングセンターは郊外にある。大型小売業がディベロッパー
  • 一つは大手チェーンのスポーツ用品店。各種スポーツのプロ志向の需要にも応える品揃え
  • 若者向けスポーツカジュアルのファッションに重点を置いた品揃え。
差別化なので、極端な考え方をすれば競合店と逆のことをやればよい。
  • プロ志向相手には、扱うスポーツの種類を絞る。具体的にはX市で人気の高まりつつあるフットサルやジョギング。そして初心者の需要に応える品揃えと情報提供、顧客対応
  • 若者へのファッション重視相手には、顧客層を絞らずに子供から高齢者までをターゲットとする。サイズや機能性など緻密な品揃えを行う

後日談:
戦略立案能力(するとどうすればよいか)が問われているのかと思い解答を考えたが、今現在、改めて題意を考えると勘違いをしている気がする。2つの競合店、それぞれに対する差別化を考えたが、どうもズレている。「ショッピングセンター内の2つの競合店」をひっくるめて1つとして考え、B社の強み(1.地域との関係の深さ、2.緻密な商品供給とサービス)から答えるべき、つまり、環境分析能力が問われていたのだろう。失敗したなあ。


第2問(配点10点)
 B社が需要拡大のために、これからターゲットとすべき顧客層とはどのようなものか。30字以内で2つ答えよ。

考え:
需要拡大という面からシンプルに考えた
  • 大学生を中心に人気の高まりつつあるフットサル競技者
  • 社会人や高齢者を中心としたジョギング、ウォーキング競技者


第3問(配点40点)
 B社は顧客の拡大と自社へのロイヤルティ(愛顧)を高めるために、新しい事業を考えている。どのような事業が考えられるか。

考え:
受験生によって提案する事業そのものは多様だろう。重要なのは「顧客の拡大」「自社へのロイヤルティ(愛顧)を高める」の2点を満たした記述を行うことが必要条件だと思われる。

「顧客の拡大」を念頭に、与件から使えそうな箇所を探す。
  • 地域の学校や団体、観光客の数も多い、都心部と直結したX駅、駅ビル、大学のサークル、草野球やママさんバレー、事務局、フットサル人気、ウォーキング、ジョギングする人の増加、ランナーたちのグループ作り、ランナーたちの悩み、
色々とみつかる。最終段落に、子供は増えない、野球人口減少、高齢者増加などの補足がある。

「自社へのロイヤルティ(愛顧)を高める」を念頭に、与件から使えそうな箇所を探す。ロイヤリティを高めるには、関係性を深めて囲い込むことだろう。
  • ボランティアの事務局、ミニコミ誌、ホームページ、ランナーたちのグループ作り、町おこし
これらから設問1と設問2を考えよう

(設問1)
 B社は自社だけで行えるサービス事業を考えている。それはどのようなものか、120字以内で答えよ。

考え:
ウォーキング関連は設問2の銭湯との共同事業で使おう。そう考え、ここでは
  • 人気の高まりつつあるフットサル競技者をターゲットに
  • リーグの事務局の運営、ミニコミ誌発行、ホームページや掲示板で情報の提供・共有
  • ネットを使うことで都心部競技者もリーグに呼び込める
こんな感じでまとめた。

(設問2)
 B社は商店街の裏通りにある銭湯との共同事業を考えている。どのようなサービス事業が考えられるか、120字以内で答えよ。

考え:
  • 増加しつつあるランナーをターゲットに
  • ロッカー、ウェア、シャワーのレンタル。若者はシャワーを使い、高齢者メインの銭湯は混雑解消。
  • B社と銭湯、共通ポイント制度の導入
  • グループ作り掲示板設置と語らいの場の提供
盛りだくさんに詰め込んでみた。ポイント制度は与件に無いし余計だったかも。


第4問(配点30点)
 B社はインターネットを使って、自社のPRだけではなく、地域内外の人々と何らかのコミュニケーションを図ろうとしている。それはどのようなものが考えられるか、150字以内で答えよ。

考え:
「自社のPRだけではなく」と言えば、地域(城下町として栄えてきたX市)のことでしょうね。で、「地域内外の人々」といえば、「観光客」「市民と全国から参加するランナーたち」が該当するのでしょう。ということで考えをまとめていくと
  • X市の歴史や文化、町おこし企画である市民マラソンに協賛し、インターネットを使って紹介する。
  • 市民マラソンは「健康」と「観光」の融合がテーマである。これにより、スポーツの価値が高まる。(B社からすれば商品価値も高まると言えよう)
  • また、観光客の増加(顧客の拡大)、地域との関係性が深まる(ロイヤリティが高まる)ことが期待できる。
こんな感じになりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿