昨日のエントリーに引き続き、本日は事例4になります。
事例1~3は試験終了までに多少の時間が余ったので、問題用紙に自分がどんな解答をしたのか簡単なメモを残すことができました。しかし、事例4に限っては時間が足りず、十分なメモを残すことができませんでした。
そのため趣向を変えて、自分がパニックになった様子をざっくり再現してみようかと。
何の役に立つかわかりませんが、記録を残しておきます。
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最後の事例4が始まろうとしている。
事例1~3は過去問を中心に勉強した成果が出たのか、自分なりに良い感触を掴んでいた。ここまで大きく外した事例は無いと思われる。タイムマネジメントも上手く行ってる。事例4もオーソドックスな問題が出れば、なんとか60点キープできるかも!
問題用紙と解答用紙が配られた。解答用紙が少し透けてみえる。第1問目は例年通り、問題のある経営指標を3つ選ばせ、指標名、指標値、原因を書かせる問題のようだ。よーしよしよしよし!特訓の成果が出せそうだ!後は定番の情報関連の問題と、キャッシュフロー計算、CVP分析、DCF法で基本的な問題が出れば、もしかしていけるんじゃないの?気合入ってきたぞ!
短くベルが鳴り、試験監督から「始めてください」と合図がある。
勢いよく問題用紙をめくる受験生たち。
事例文は過去問と同じく1ページのみ。財務諸表を見てみよう。自社と同業他社を比較するパターンだ。B/SとP/Lの他には別表で減価償却累計額と従業員数があるのみ。かなりシンプルな問題なんじゃねーのコレ。
突然、教室のドアが開き、試験官が飛び込んできた。
「問題文に訂正があります。」
おいおい、何だよ、
「5ページの第3問の5行目、「国定費」とあるのは「固定費」の間違いです。繰り返します・・・」
どんな間違いだよ。問題作成は秘密主義が原則だから、チェックする機能って組み込まれてないのか?なんて余計なことを考えてる場合じゃなかった。問題に戻ろう。
第1問は経営分析だな。フンフン。
む、ちょっと待てよ。「長所・短所のうち重要なもの」と書いてあるぞ。定番通りかと思ったら、少し捻ってきたよ。長所も探すとなると時間がかかりそうだな。配点は40点!高いな。でも経営分析さえバッチリ押さえれば足切りにならないということね。次を見てみよう。
第2問、問題文が長いよ!ごちゃごちゃ数字が書いてあって、わかりにくそうだ。
「期首の投下総資本」「総資本営業利益率」「負債の平均資本コスト」
なんだか聞きなれない用語が並ぶ。
設問1は「税引き前自己資本利益率の期待値を求めよ」とある。計算間違えなければ、なんとかなるかも。
設問2は「景気変動による税引き前自己資本利益率のバラツキがどのように変化するか100文字以内で説明せよ」とある。
バラツキが変化?なんだこれ。設問1で期待値を出すから、設問2では偏差を使えってことか?解答は「XXな理由から、バラツキは収束(または拡散)する」とでも書けばいいのか?よくわかんねーなコレ。
第3問は、CVP分析だ。どれどれ。
設問1の「経常利益ベースの損益分岐点」って何だ?過去問で定番だった「売上高=売上高*変動費率+固定費+営業利益」の方程式を解かせる問題とは少し違うみたいだ。
設問2「営業レバレッジ」って何だ?借入金をテコにする財務レバレッジとは違うよな。どういう意味だ?営業をテコにする?全然わかんねー。捨て問なのかな。
第4問の設問1、為替予約だとう!スピテキの最後の方にあったやつか!ちゃんと勉強しておけばよかったああああ!設問2はオプション。プットの図式しか憶えてねーよ・・・
うわー!もう問題終わりかよ!部分点が狙える情報に関する問題がないよ!
今回の事例4で部分点が狙える記述問題ってあるか?オプションの説明くらいだ。経営分析で40点が取れたとしても、計算問題を間違えたら60点いかないだろコレ。
だ、大ピンチじゃん・・・
(続く)
2 件のコメント:
初めて、ブロガーの方にレスします。
昨年、BABCのBで、事例Ⅳを何とかしようと、簿記二級取得して、
診断士の財務の問題集3冊こなして.......
一次も財務は74点。
これでなんとか事例Ⅳが足を引っ張らないだろうと望んだ二次。
kazさんとまったく同じ感想です。
今回どれだかの受験生が足切りボーダーにいるんでしょうね。
コメントありがとうございます。
昨年の事例4で悔しい思いから相当な努力をされたのですね。文面から想いが伝わってきます。簿記二級取得とか凄いですよ。
予備校が今回の事例Ⅳをどのように評価してるのか知りませんが、過去問と比べると傾向が変わったんですかね?
基本をしっかり押さえた人と、基本をおろそかにした人の差がつく試験問題なら納得がいくんですけど、今回は何か心にモヤモヤしたものが残る試験でした。
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