2009年6月3日水曜日

悲惨から恐怖へ:米国新聞業界の2009年1Q広告売上が$2.6Bに激減

悲惨から恐怖へ:米国新聞業界の2009年1Q広告売上が$2.6Bに激減

Webの躍進もあり紙媒体広告市場が縮小していることは体感的にも感じていたけれど、このように視覚化されると恐ろしさ倍増ですね。自分の属するIT業界でも、ここ数年「見える化」ブームがあったけれど、単なる数字の羅列とグラフで示されるインパクトの違いを改めて認識します。

株価であれば流石に下がりすぎだろうということで需要が生じ(逆張りや安いうちに仕込む人)、いずれ株価は底打ちしそうなものだけれど、これは株価ではない。どうなってしまうのだろう。

新聞の売り上げは年を追うごとに落ちているし、広告収入減が原因で休刊に追い込まれる雑誌も多い(昨年、どれだけの雑誌が休刊しただろう?)。
Webがこれだけ浸透した今現在、紙媒体での情報にどれだけ価値があるだろうか。
・実際、自分は新聞を購読していないし、雑誌もほとんど買わない。
・ニュースはモバイル端末を介して外出先でもリアルタイムに確認できるし、掲示板で議論もできる。
・テレビガイドもWeb経由で確認している(テレビ自体、ほとんど見なくなっている)。
・専門性の高いサイトも多く、概要や入門レベルの情報であれば書籍を買う必要もない。
自分と同じように感じている人は多いはずだ。

格好良くいえばパラダイムシフトが起きていて、広告業界は時代の流れに対応しなければいけないのだろうけど、実行するとなると簡単じゃないよね。とんでもない痛みが伴うわけです。
単純に「Web広告を増やして紙媒体からは撤退」なんて簡単な答えはない(そもそもWebとマスじゃ単価も効果も全然違うだろうし、組織内部や営業のやり方も変えないといけなくなるのか?)
慣れ親しんだ何かを捨てる。または捨てずに、今までの資産を活かせる新しい仕組みを検討、導入、評価し、粘り強く繰り返していく。需要が減りつつある状況を考え抜いた先に、何かニッチな部分、強い収入源となるものが開拓されるかもしれない。

診断士として広告業を見ることになったとしたら、どこから手をつけていくべきだろう。
普段から思考の訓練をしておく必要がある。

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